今の職場がつらい。でも、転職するのも怖い。
急性期で働いていたころのわたしはずっとその間で止まっていました。辞めたい気持ちはあるのに次の職場がもっと悪かったらと考えると、求人を開いても最後まで見られませんでした。
この記事では、そんな状態だったわたしが何を知り、どう動き始めたのかを書きます。
転職するかどうかを決める前に、何をすればいいのか参考になるかなと思いますのでぜひ読んでみてください。
夜勤明け、駅のホームで求人サイトを閉じた日
急性期で働いていたころ、夜勤明けの駅のホームで泣きそうになっていたことがあります。
頭の中では、同じことがぐるぐる回っていました。
「辞めたい。でも、次の場所が今より悪かったらどうしよう」
「結局看護師ってどこへ行っても同じなんじゃないの」
求人を見てもこの二つが浮かんで閉じてしまいます。
辞めたいのに動けない。それでまた次の勤務に向かう。当時はその繰り返しでした。
怖かったのは転職そのものより「次も同じだったら」という不安
今振り返ると、わたしが一番怖かったのは転職という手続きそのものではなかった気がします。怖かったのは、わざわざ環境を変えてもまた同じようにつらくなってしまうのではないかという不安でした。せっかくの転職に費やした時間が無駄になってしまう、なんてことを考えたらなかなか動けなかったです。
当時は「看護師はどこへ行っても同じ」と思っていたので、職場ごとで働き方や待遇などの違いがかなり変わることをなかなか理解していませんでした。
「変わらないなら慣れた今の場所で耐えたほうがマシ」
と諦めムードでしたね、心の中では笑
そう考えると動かない理由のほうが強くなっていくのは当然でした。
もし今、求人を見てもなかなか次を考えられないのであれば、もしかしたらそれは優柔不断だからではないと思います。
他の場所を知らないので今の環境と比べる材料がない。
結果、次の場所で現状が変わる未来が見えなくて怖いのかもしれません。
一つの職場しか知らないと、つらさの基準が分からなくなる
それでも転職活動を始めようとしましたが、1人だとどうにもうまくいかなさそうなので、転職エージェントに登録し担当者とやり取りをしていました。
そして担当者に、わたしはこう質問しました。
「今働いているところって、やばいですか?」
「何を質問してるの?」って話ですよね笑
今思うと少し笑ってしまいます。でも当時は本気でした。
自分のいる場所が普通なのか、おかしいのか、自分ではもう判断がつかなくなっていたんです。
一つの職場で働き続けていると、そこでの当たり前が自分の基準になっていきます。
比べる相手がいなければ、今のつらさも「看護師ならみんなこんなもの」に見えやすいと思います。
わたしの場合は、知識ある担当の話を聞いて初めて、当時の職場のきつさが当たり前ではないことを知りました。
急性期以外にも働く場所の選択肢があることもそこで分かりました。
もちろん、外の情報を聞いた結果「今の職場は思っていたより普通だった」と分かる人もいると思います。それも比べたからこそ出てくる答えです。
どちらの結果になっても、自分の職場を見る目は変わるはずです。
ちなみに、、
病院以外の施設での働き方などを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
転職を決め切っていなくても情報収集はできる
正直に書くと、この時は転職活動を始めた時点で「わたしは転職する」と100%決めていたわけではありません。
「良い職場があったら、2〜3か月くらいで移れたらいいな」くらいの温度でした。
決めていない段階で話を聞いていいのかな、と迷う人もいるかもしれません。
わたしの場合は、決めていなかったからこそ「やばいですか?」という素朴な質問ができました。
その答えが、動くかどうかを考える最初の材料になりました。
ひとりで求人を見ていたころは、どの職場を見ても「ここも同じかもしれない」で止まっていました。
ただ、これは転職活動を一度もしていなかった頃の私の話です。
一度転職活動をしていたり、いくつか職場を転々としていたり、、などのある程度経験ある人は、1人で求人を見たほうが自分のペースで進められるかもしれないので、
- 看護師求人サイトで転職先を探す
- 転職エージェントに登録して、担当者と共に転職先を探す
と、自分に合った方法で探してみましょう。情報を集める方法は一つではありませんからね!
わたしは無知だったこともあり、相談先として転職エージェントを使いました。
ほかにも、別の職場で働く知り合いに話をきくなど、別の環境を知る手段はあると思います。どんな方法でもいいので、今の職場と比較する材料を探すといいと思います。
求人を探す前に「変えたいこと」と「残したいこと」を分ける
「次も同じだったら」という不安は、何が変われば楽になるのかが見えていないと大きくなりやすいと思います。
そこで、求人を見る前に二つを分けておくと考えやすくなります。
一つは、今の職場で変えたいことです。
夜勤の回数や体制なのか、仕事のスピードなのか、人間関係なのか、残業なのか。
「全部つらい」と感じているときほど、一つずつ書き出すと特に重いものが見えてきます。
もう一つは今の職場で残したいことです。
つらい職場でも、続けてきたなかに手放したくないものはあるかもしれません。
身についた経験、やりがいを感じる場面、通いやすさなど、人によって違うと思います。
この二つが分かれていると、「どこへ行っても同じ」ではなく「変えたいことが変わるかどうか」で職場を見られるようになります。
夜勤のつらさが大きい人は、先に夜勤の何がつらいのかを分けてみるのもよいと思います。
条件の優先順位のつけ方は、別の記事で詳しく書いています。
次の職場を比較するために確認したいこと
変えたいことと残したいことが分かれたら、次は候補の職場を同じ物差しで見ていきます。確認したいのは、大きく三つです。
一つ目は、変えたいことが本当に変わるかどうかです。
たとえば夜勤がつらいなら、回数だけでなく体制や休憩の取り方まで見ると、今の職場との違いが分かりやすくなります。
二つ目は、残したいことが残るかどうかです。
変えたいことばかり見ていると、移ったあとで大事なものを失っていたと気づくことがあるかもしれません。
三つ目は、求人票の数字だけでは分からない部分です。
スタッフ同士の雰囲気や、忙しい時間帯の動き方は、実際に見ないと分かりにくいと思います。
「次がもっと悪かったら」という怖さは、ゼロにはならないかもしれません。それでも、何を確かめたかが自分で分かっていれば、決めたあとの納得感は違ってくると思います。
環境を変えて大きく変わったのは、キャリアより毎日の生活
転職して一番変わったのは、肩書きや経験の幅よりも毎日の生活でした。
今の職場では、夜勤明けにちゃんと眠れます。日勤のあとに自炊できるくらいの余裕もあります。書いてみると小さなことですが、急性期にいたころのわたしにはどちらもありませんでした。
急性期では何度も辞めたいと思っていました。
今の職場では、「しんどくてもう無理..」みたいに心が折れて辞めたいと思ったことは一度もありません。
自分の感覚としては特別なことをしたわけではないです。したのは、環境を変えたことだけでした。それで人生単位で変わったと感じています。
ただ、これはわたしに合う環境に移れたからで、転職すれば誰でも同じようになるとは言えません。あの駅のホームで「どこへ行っても同じ」と思っていたわたしに、少なくとも「同じとは限らなかった」とは伝えたいです。
今すぐ転職するか決めなくてもいい
転職が怖いと感じるのは、自分の働き方を大切に考えている・辞めた後のことも含めて慎重になっているから。それが悪いわけではないので、その怖さを無理に消す必要はありません。
ただ、怖さを感じながらでも「とりあえず動いてみる」のは価値がある行動だと思います。
わたしも全てをしっかりと決めて動いたわけではありませんでした。
決め切れないままでも現状を変えたくて動き出した。その中で少しずつ固めていった、という感じです。
エージェントの担当者の方に、自分が知らないことを教えてもらったりサポートをしてもらう中で、少しずつ転職に対しての怖さがなくなりました。
そうしていくうちに気持ちが前向きになり転職も成功。
結果的に、「とりあえず動いてみる」が自分のターニングポイントになりました。
まずは、今の職場があなたにとって「我慢してでも残るべきか」「他の選択肢を考えたほうがいいのか」を確かめるところから始めてみてください。
何を選ぶにしても、答えを急ぐ必要はないと思います。
ただ、すべてを完璧に決めてから動き出さなくてもいい。
不安な中踏み出したその一歩が、あなたの人生を変えることになるかもしれない。
それだけは覚えておいてください🍀